東京電力と日本原子力研究開発機構は31日、福島第一原発2号機で採取した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の詳しい分析結果を発表した。想定以上に砕けやすく、将来の本格的な取り出しに向けた工法や工具の設計に生かせる可能性があるという。
東電は昨年11月、2号機の原子炉格納容器内から初めて約0.7グラムのデブリを取り出し、機構の大洗原子力工学研究所(茨城県)などで分析していた。
発表によると、ステンレスの棒でデブリをたたくと小さな塊や粒状に割れたという。組成を調べると、燃料由来のウランが最も多く、燃料を覆っていたジルコニウムや構造材に使う鉄やニッケルも含まれていた。燃料が溶けて原子炉の底を突き抜けて落ちる過程で、巻き込んだとみられる。
金属などが混ざり、硬いと考…