6、7号機の中央制御室。正面のパネルに6号機の各種機器の状況が示される=2025年3月22日午後2時30分、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発、戸松康雄撮影

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)6号機で10日、原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷(そうか)」が始まった。東電は今後、テロ対処施設の完成遅れで再稼働が困難になった7号機に代わり、発電再開を目指すとみられる。ただ、6号機ではこれまでに様々な問題が起きており、今後の作業は「信頼回復」という課題を抱えて進むことになる。

 6号機は2017年、同型の7号機とともに、原子力規制委員会の審査に「合格」。福島第一原発事故後につくられた新規制基準に適合したと判断された。21年には相次いで発覚したテロ対策不備で規制委から事実上の運転禁止命令が出たが、安全性を向上させるための工事は進められた。

配管工事の溶接ずさん 地震で建屋の杭に損傷も

 しかし、同年7月、消火設備…

共有
Exit mobile version