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パレスチナ自治区ガザ市西部で2025年6月30日、イスラエル軍の空爆を受けたカフェ=ロイター

 イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザで6月30日、地中海に臨む一つのカフェが爆撃を受けた。勉強する学生や記者、芸術家らが集うことで知られ、「戦争中だとしても、美しい海を眺められ、人が集える場所を」という店主の思いで続けられてきた憩いの場だった。心のよりどころを奪われた市民の嘆きが広がっている。

 空爆があったのは、北部ガザ市にある「アルバカ・カフェ」。英BBCによると、29人の死亡が確認され、少なくとも9人の女性と複数の子どもが含まれていた。

 カフェはインターネット接続が可能で、海辺の風を感じながら作業や会話ができることから、若者らが戦時下でも足を運んでいた。

■美しい海とネット 戦時下の…

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