日本銀行は25日、追加利上げを決めた1月の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。複数の政策委員が、円安や賃上げの進展などを理由に物価が想定を上回る可能性を指摘。こうしたリスクに備えるためにも段階的に利上げを進めるべきだ、との考えが示された。
議事要旨によると、委員は、日銀の政策金利が低水準であるとし、経済と物価の見通しが実現していけば金利を引き上げていく考えで一致した。その上で、一人の委員は「新年度に向け、企業の値上げの進展や円安の進行で、物価が上ぶれする可能性がある」とした。
日銀は1月会合で、生鮮食品を除く物価上昇率の見通しについて、2024年度は前年比2.7%、25年度を同2.4%にそれぞれ引き上げた。見通し通りなら、日銀が目指す2%を25年度まで4年続けて上回る。
これに対し、ある委員は「(…