物価

 2月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞいた総合指数が109.7となり、前年同月より3.0%上がった。伸び率は前月の3.2%より小さく、4カ月ぶりに鈍化した。ただ、政府の電気・ガス補助金の再開がなければ、伸び率は拡大していたとみられる。コメなど身近な食べものを中心とする物価高は収まっていない。

 総務省が21日に発表した。物価の上昇はこれで3年半続いたことになる。伸び率は3カ月連続で3%台に乗り、日本銀行が目標にする「2%」を大きく上回る物価高も定着しつつある。

 生鮮食品をふくめた伸び率は3.7%で、前月の4.0%から縮んだ。キャベツは約2.3倍の値段になり、ブロッコリーは65.6%、トマトも23.1%上がったが、いずれも前月より伸び率は小さい。ただ、ハクサイなど値上がりが加速したものもあって、生鮮食品全体では18.8%上昇した。

 生鮮食品をのぞいた食料全体…

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