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教諭の不祥事についての会見で謝罪する松戸市教委の幹部ら=2025年4月11日午前10時31分、千葉県松戸市、青瀬健撮影

 千葉県松戸市は11日、市立小学校の30代の女性教諭が昨年10月、児童を入れて立たせた状態でゴミ箱を蹴り、けがを負わせた事案があったと発表した。教諭は校長などに「ゴミ箱を蹴ったら児童にあたって転倒した」と虚偽の報告もしていたという。

 11日に市役所で会見した市教育委員会によると、教諭は同校の特別支援学級の担任で、児童は同学級在籍の当時2年の男子児童。昨年10月8日午後2時25分ごろ、同校の教育相談室で児童を抱きかかえてゴミ箱に入れて立たせ、その状態でゴミ箱を蹴ったところ、児童が転倒し、前歯が5ミリほど折れた。

 教諭はその日、校長に児童のけがを報告したが、「ゴミ箱を蹴ったら、児童の足にあたり転倒した」などと、事実と異なる内容を伝えた。

 児童の保護者が今年に入って、松戸署に被害届を提出。捜査の過程で、校長に対する教諭の説明と実態が食い違っていることが発覚し、市教委が教諭にも事情を聴き、今回の発表に至ったという。

 体罰行為や虚偽報告について、教諭は「本当のことを知られるのが怖かった。けがをさせて申し訳ありません」などと話しているという。

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