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子犬・子猫の競り市「関東ペットパーク」では、体重や歯の生え具合によって出荷の可否判定を始めた。「おかげで出生日はばらつくようになったが、一部の会員は別の競り市に流れてしまった」(上原勝三代表)という(画像を一部加工しています)=2024年6月5日、埼玉県上里町、太田匡彦撮影
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 愛犬、愛猫の誕生日を祝う飼い主は少なくない。年に1度、特別なおやつをあげたり、ペット用のケーキを用意したり。飼い主とペットにとって特別な時間を過ごす。でも、生まれた日が偽られていたら――。

 ペットショップなどで販売される子犬・子猫の「出生日偽装」が横行している。2021年6月に施行された、生後56日以下の子犬・子猫の販売を禁じる「8週齢規制」の網の目をくぐるためだ。

 8週齢規制は、子犬・子猫を適切に社会化して成長後の問題行動を予防すると共に、免疫力を高めてから出荷・販売することで感染症のリスクなどを減らす目的で、19年の動物愛護法改正で導入された。

 ところが繁殖業者には、生後56日より早く出荷したい強い動機がある。消費者がより小さな犬猫を好むため、なるべく幼いうちに出荷するほうが高く売れるのだ。業界関係者は「2~3週間ごまかせば差額は5、6万円になる」という。犬猫は1度に4匹前後を産むから、その差は大きい。しかも偽装した日数分、飼育コストも抑えられる。だから出生日を偽ろうとする。

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