群馬県高崎市吉井町で6日朝、上信電鉄の踏切で近くに住む小学4年生の女児(9)が普通列車にはねられて死亡した事故。現場は、警報機と遮断機がない「第4種踏切」だった。国土交通省は同種踏切の解消を呼びかけるが、地域住民の利便性の確保や費用面の折り合いがつかないことも多い。一方、JR西日本では、安全確保のための「新戦力」の導入が進んでいる。
現場の「天水踏切」は、人やバイクが通れる程度の小規模な踏切だ。1日60本あまりの列車が通る。注意看板はあるが遮断機や警報機はない。通過する人たちは日ごろ、列車が来ていないことを目で確認して渡っていく。
事故の直前、運転士は踏切内にいる女児に気づき警笛を鳴らしてブレーキをかけたが、間に合わなかったという。
事故後の踏切で起きたある変化 難しい遮断機の設置
亡くなった女児の家は踏切の…