2025年6月9日、米カリフォルニア州ロサンゼルスに配備された州兵=ロイター

 米ロサンゼルスでの不法移民の一斉摘発に対する抗議デモをめぐり、国際NGO「国境なき記者団」(RSF)は9日、デモを取材中の記者への攻撃が6~8日で少なくとも27件あったと発表した。治安部隊からゴム弾や催涙弾を撃たれる被害のほか、デモ参加者らからの攻撃もあったという。

 発表によると、治安当局によるものが24件だったという。RSFは「市民は何が起きているのか正確に知る権利がある。それが可能となる唯一の手段は、記者が自由に職務を果たせる環境があることだ」と指摘。「治安当局は報道の自由が尊重されるよう、さらに努力しなければならない」としている。

 また、RSFを含む複数のジャーナリスト団体は9日、国土安全保障省のノーム長官宛ての書面で、抗議デモの現場では「記者を狙って攻撃したようなケースもあるようだ」と指摘。「記者や市民に対して違法、無差別、過剰な武力行使を行わないよう徹底してほしい」と訴えた。

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