春は、大学に入学し、親元を離れる人もいる新1年生が、投資詐欺や闇バイトなどお金をめぐるトラブルの標的になりやすい時期とされる。SNSを使った巧妙な手口も多いなか、どのように学び、身を守ればいいのか。
東洋学園大(文京区)で2月末、入学予定者約100人が「投資体験ボードゲーム」に取り組んでいた。入学を前に「お金と人生」について考えてもらおうと開かれたイベントだ。
投資体験ゲームだと思ったら
ゲームでは、現金5万円分を暗号資産(仮想通貨)のコインに交換し、ギャンブル性の高い投資をしたり借金をしたりしながら、資産を増やすよう試みる。イベントの講師役のコーディネーターが「最も投資センスがあるのは誰ですか?」と煽(あお)ると、「借金しちゃおう」「一発逆転、狙えるよ」といった声が飛び交った。
コインを266万円分まで増やしたチームが1位になったところで、コーディネーターが種明かしをした。
「残念なお知らせがあります…