ドイツ南部ミュンヘンで13日午前、群衆に車が突っ込んだ。警察によると、少なくとも28人が負傷し、重傷者も出ている。警察は車を運転していたアフガニスタン出身の24歳の男を拘束した。男はドイツへの亡命を希望していたという。
記者会見したバイエルン州のゼーダー州首相によると、男が意図的に襲撃した疑いがあるとみて調べている。
警察などによると、現場では大手労働組合のメンバーによるデモ行進が行われていた。男の車は、デモの列の後方を走っていた警察車両を後ろから追い越し、スピードを上げてデモの列に突っ込んだという。
ミュンヘンでは14~16日に「ミュンヘン安全保障会議」が開かれ、各国から首脳や閣僚らが多数参加する予定で、警戒態勢が敷かれていた。今回の襲撃は、ミュンヘン安保会議とは関係ないとみられるという。