スペイン北東部のバルセロナで2024年8月8日、国外逃亡先から帰国したプッチダモン元州首相=ロイター

 スペイン北東部カタルーニャ自治州で7年前に独立運動を主導して罪に問われ、国外に逃れていたプッチダモン元州首相が8日、スペインに帰国した。州都バルセロナで「我々への迫害は続いている」と演説。今後は捜査当局に逮捕される可能性があり、政治が混乱する恐れも出ている。

 プッチダモン氏は2017年、憲法裁判所の差し止め命令に従わずに住民投票を強行して一方的に独立を宣言。反乱罪などに問われ、国外に逃れた。一方、今年5月の州議会選で、逃亡先のフランスから出馬して当選しており、8日に予定されていた州議会の開会にあわせて帰国した。

 AFP通信などによると、スペインでは6月、カタルーニャ自治州の独立運動を主導した政治家らに恩赦を認める法律が施行されたが、最高裁判所は7月、プッチダモン氏の一部の容疑には恩赦を適用しないことを決定。プッチダモン氏は今後、捜査当局に逮捕される可能性がある。

 スペインの主要紙エルパイス…

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