猛暑の夏にどうやって体を動かせばいいのか。熱中症予防などのため、スポーツ庁が立ち上げた「運動・スポーツ中の安全確保対策に関する検討会」のメンバーで、NPO法人大阪府総合型地域スポーツクラブ(SC)連絡協議会常任理事の祐末(すけすえ)ひとみさん(42)に、地域クラブが置かれた現状や、現実的な対応方法について聞いた。
あまりの酷暑により、私の周囲の地域クラブでは「夏休み期間中は、熱中症の危険があるため活動を中止する」という団体が増えています。
地域クラブには、運動が苦手な子も多く参加しています。体育の授業のフォローや楽しく体を動かす場としての役割を担っており、そうした子どもたちの居場所がなくなってしまうのは残念です。
定期的に体を動かして汗を流し、体の熱ごもりを防ぐ。その習慣がつくことで熱中症になりにくい体にもなっていきます。夏場の運動の機会がなくなれば、残暑の続く夏休み明けに適応できなくなるのではないかと心配しています。
地域クラブの多くは小学校の体育館やグラウンドを活動場所としており、冷房設備があるところは限られています。
スポットクーラー(移動式の…