【動画】ミャンマー中部マンダレーの被災状況=笠原真撮影

ミャンマー中部マンダレーを襲った地震で自宅が損壊するなどし、屋外で避難生活を送る被災者たち=2025年3月31日、マンダレー、笠原真撮影

 先月28日に地震に襲われたミャンマーで、震災による死者が2719人になったと、国軍が1日明らかにした。生き延びた被災者も多くが行き場を失い、屋外での生活を強いられている。支援物資が限られる中、人々は助け合いながら過ごすが、先の見通しは立ちそうにない。

 多くの建物が崩壊するなど甚大な被害に遭ったミャンマー中部の古都マンダレー。日中の気温が40度前後になるなか、中心部にある王宮の外周は、シートに座りこむ被災者であふれていた。中部では3~5月は夏にあたる。猛暑を日陰でやり過ごすしかない。

 ティッダーモーさん(39)は地震当日の夜、衣類など最低限の物資を持って、家族4人で避難してきた。自宅がある6階建て公営住宅は揺れで隣の建物に寄りかかるように傾いた。「倒壊していたら死んでいた」

 日本のような一時避難所はなく、外で暮らすしかない。「子どもたちの体調が心配だ」と言う。トイレや水浴び施設は付近の寺院などで借りられるが、地面は硬いうえ夜も蒸し暑く、寝不足が続く。長男チョーコーモー君(12)は「道で寝るのはつらい」と疲れた表情だ。

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 マンダレーを離れ、ホテルな…

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