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猪苗代湖に集まったコハクチョウの群れ。遠くにそびえるのは磐梯山=福島県郡山市提供
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 福島県の猪苗代、郡山、会津若松の1町2市にまたがる猪苗代湖が15日、国際的に重要な湿地を保護するラムサール条約に登録された。国内での登録は54カ所目で、県内では檜枝岐(ひのえまた)村にあり、群馬、新潟県にも広がる尾瀬に続いて2カ所目となった。

 この条約は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が正式名称。103平方キロと国内4番目の広さで観光船も行き交う猪苗代湖が「湿地」とは意外だが、条約の定義では湖沼やダム湖、河川、遊水池なども含む。琵琶湖も登録されている。

 登録には九つある国際基準のいずれかを満たす必要がある。猪苗代湖は「絶滅のおそれのある種の生存にとって重要」「生物多様性の維持に重要」など五つに当てはまった。特に、コハクチョウが年平均800羽飛来することが「水鳥の一つの種の1%以上を定期的に支える」という条件を満たした。

 豊かな自然の一方で、猪苗代…

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