衆院選の比例代表は28日未明にすべての開票結果が確定した。比例四国ブロックでは6議席のうち自民が3議席、立憲と国民、公明がそれぞれ1議席を得た。国民が議席を獲得したのは初めてで、維新は議席を失った。
重複立候補した愛媛1区では落選し、比例で復活当選した国民の石井智恵氏は28日夕、松山市で取材に応じ、喜びを語った。
「(玉木雄一郎)代表がいる四国の比例で1議席を取ることは、四国4県連の悲願だった」
国民は今回、四国比例で前回の2021年衆院選の2倍近い23万4339票を集め、元愛媛県議で新顔の石井氏を国政に押し上げた。
支持率に伸び悩んでいた国民は、23年の統一地方選で「改選議席の倍増」など、党勢拡大策を打ってきた。
石井氏は躍進の理由を「『手取りを増やす』という分かりやすいメッセージが、ようやく受け入れられた」と語ったうえで、裏金問題などによる政治不信から、自民支持層の一定数が国民に流れたことも勝因にあげた。
一方、公明は1議席を維持したものの、喜びは半ばだった。
公明「批判が強く、逆風どころではない」
「大変厳しい選挙戦だった…