ミュンヘン安全保障会議で話す中国の王毅・共産党政治局員兼外相(左)=2025年2月14日午後、ミュンヘン、同会議提供

 中国の外交部門トップを務める王毅(ワンイー)・共産党政治局員兼外相は14日、ロシアによるウクライナ侵攻の解決について「欧州が重要な役割を果たすべきだ」と述べた。ドイツで開催中の「ミュンヘン安全保障会議」で語った。米ロが戦争終結に向けた交渉開始に合意したことを念頭においた発言とみられる。

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 中国はこれまで対ロ制裁をせず、逆にロシアからの資源購入を増やしてきた。王氏はそのことに対する批判に反論しつつ、和平の促進に「100%の努力」を払ってきたと説明。トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が12日に交渉開始に合意したことにも触れ、平和につながるあらゆる努力を「望んでいる」とした。また、「適切な時期に、すべての当事者と利害関係者が交渉プロセスに加わるべきだ」との認識を示した。

 さらに、「戦争は欧州の地で起きている」と強調。欧州の長期的な安定と安全の実現について、欧州が「重要な役割を果たすべきだ」と訴えた。

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