1980年代に南溟寮の敷地で行われたストーム。寮長ら役員は赤ふんどし、他の寮生は白い短パン姿で、輪になって歌いながら踊った。周囲の人がバケツで水をかけた=高知市朝倉丙、小松博さん提供

 「ストーム」という行為をご存じだろうか。

 かつて、「バンカラ」と呼ばれた寮生活を送る男子学生らが集団で繰り広げたお祭り騒ぎだ。そんな学生文化が11月2、3両日に高知市で再現される。

 高知大学の男子学生寮「南溟寮(なんめいりょう)」は1924(大正13)年、旧制高知高校の開学に伴って開設された自治寮。

 発端は昨年、卒業生の同窓会で、寮の100周年の節目に「現役生と大ストームをやろう」というアイデアが出たことだ。

 ストームの語源は「嵐」で、寮生らが集団で気勢をあげて練り歩く行為などを指す。大正から昭和初めにかけて旧制高校を中心に全国に広がり、「青春」の象徴だったが、硬派な学生が少なくなると下火になった。高知大では10年ほど前には途絶えたとされる。

かつては「赤ふんどしと高下駄」が登場

 音頭をとったのは同窓会関西…

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