埼玉西武ライオンズの栗山巧

 7月、プロ野球・埼玉西武ライオンズ本拠地、ベルーナドームでの試合前。

 練習を終え、汗にまみれた年下の選手たちがロッカーに引き揚げる姿を横目に見ながら、栗山巧(40)は「口に出して理解を得られるかは分からない」と切り出した。

 「もっと勝負事に集中せなあかんと思うけど、もっと完璧なスイングでバッティングがしたくてしょうがない」

 プロ23年目。現役選手で最も多い2200を超える試合に出場し、2021年には球団生え抜きで初となる通算2千安打に到達した。

 これ以上ない記録を手にし、数字が積み重なっても、打撃への悩みは尽きないという。

 むしろ、それは深くなっていくようだ。

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