県政のかじ取り役を選ぶ知事選。茨城では1947年を皮切りに今回まで21回の選挙が行われている。78年の間に誕生した知事は5人。過去4人はいずれも3選以上をしている。過去の知事選のトピックスを紹介する。
官選知事
第1回は47年4月5日に行われた。ちなみに地方自治法が戦後に施行されるまで知事は国から派遣される官選だった。
初の知事選には、それまで官選知事だった友末洋治氏ら6人が乱立。「県政界、産業界の人脈を分断し、選挙戦を白熱したものにした」(県史から)という状況だった。
当時の規定では、有効投票の8分の3をとったものが当選の権利を得られるが、誰もおらず、決選投票に。10日後に行われた決選投票で友末氏が競り勝ち、最初の民選知事となった。
現職の引退を受け、75年に当選した竹内藤男氏は建設官僚、参院議員からの転身。安定した行政手腕と支持基盤もあって5回の選挙戦はほぼ無風で、信任投票のような形だった。
記者は見ていた
記者は5期目の当選を決めた…