Smiley face
写真・図版
走塁の判定の講習。「大きなジェスチャーと声」を意識して行った=2025年6月8日、富山市民球場、前多健吾撮影
  • 写真・図版

 第107回全国高校野球選手権富山大会(7月8日開会式)に向けた審判講習会が8日、富山市民球場であった。判定予定の約60人が参加し、富山東、不二越工、富山国際大付、新湊、小杉の部員が協力した。

 大会のルールなどを確認した後、全員がグラウンドへ。球審を務める際の足や頭の位置、塁審の位置取り、打撃妨害などの特殊ケースまで様々な場面を想定した動きに取り組んだ。

 西田秀幸審判長やベテラン審判が一つひとつのプレーを細かく指導。「判定はテンポ良く」「大きく分かりやすいコールを」などとアドバイスした。実戦形式では「立ち位置が悪い。それではプレーが見えない」「もっと1歩目を早く」など厳しい指摘も飛び、緊張感にあふれた。

 講習会に初参加した富山市の中学校教諭、森順平さん(35)は学校で野球部の顧問を務める。大学まで野球を続け、今は生徒を指導する立場だが、「子どもたちの成長をグラウンドで見たいと思い、講習に参加した。審判特有の動きもあり、大変、勉強になった」。南砺市から参加した会社員、吉尾脩さん(24)は「ずっと審判をやってみたいと思っていた。判定だけでなく、選手への声かけの大切さなども学べた」と話していた。

共有