Smiley face
自宅でくつろぐハイチ人移民ら=2024年4月14日、ドミニカ共和国西部のランチャデロ、軽部理人撮影
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@サントドミンゴ(ドミニカ共和国首都)

 カリブ海の島国、ドミニカ共和国に住むハイチ人男性を取材し終えたときのこと。同行してくれていたハイチ人記者が言った。

 「今度は故郷で会おう。アイボボ」

 アイボボ(ayibobo)はハイチの公用語クレオール語で「未来への希望」を伝える際に使うブードゥー教由来の言葉らしい。「グッドラック」に似ているが、それ以上に「あなたの未来が希望にあふれますように」とのニュアンスが強いのだとか。

 これまで、母国を離れざるを得ない中南米の人たちを数多く取材してきた。特に多いのが、経済が崩壊したベネズエラ、治安の悪化が深刻なエクアドルや中米の国々。そしてハイチだ。

 2010年の地震では32万…

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