DeNAから1位指名され、ラミレス監督お得意の「ゲッツ」のポーズで喜ぶ駒大時代の今永=2015年

 「シカゴの記者の心をつかんだ。日米の選手を問わず、あんなに素晴らしい会見は初めて。英語が得意でないはずなのに競争心がある。マウンドと同じ姿を見せていたね」

 大リーグ、カブスのクレイグ・カウンセル監督が、そう言って称賛したのは今永昇太(31)の入団会見のことだ。

 昨年1月、マイクに向かって「Hey Chicago!」と第一声。会見場の爆笑をさらった。

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 2025年シーズンの開幕戦で来日し、14日の最初の記者会見でも報道陣の笑いを誘った。

 米国での1年間の生活で変わった部分を問われた。

 すると「(自分は)こんなにユーモアのある人間だったのかな、っていうのは自覚している」とちゃめっ気たっぷりに答えてみせた。

 後日、東京ドームのフィールド上での囲み取材でオープンマインドになった理由を明かしている。

 「僕はいつも自分を何かに置き換える。日本にいるとき、こっちにいた外国人で、じゃあどんな選手が好感を持たれ、受け入れられていたか」

 「やっぱり、(異国の)文化を受け入れてなんでもチャレンジしていく、そういう選手が結果以上に受け入れられると思うんです」

 「そこはすごく勉強になりましたし、日本(球界)に挑戦する外国人の素晴らしさ、そういったものは感じますね」

 今永節は、どこを切り取ってもありきたりな言葉がない。

 本人は米国でユーモアのセンスが開花したと感じているようだが、その素養は学生時代からあった。

 「あいつは結構度胸があるん…

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