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動画の一場面。MLGsの13の目標
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 琵琶湖版SDGsの「マザーレイクゴールズ(MLGs)」をより多くの小中学生に学んでもらおうと、滋賀県が学習動画を作った。動画は2本あり、MLGsの公式YouTubeチャンネルで配信している。

 県琵琶湖保全再生課によると、MLGsは「琵琶湖」を切り口とした2030年の持続可能社会へ向けた目標で、21年7月に作られた。「清らかさを感じる水に」「水辺も湖底も美しく」「びわ湖のためにも温室効果ガスの排出を減らそう」「びわ湖を楽しみ愛する人を増やそう」など13項目がある。世界規模のSDGsが日常生活に落とし込まれ、具体的な行動がよりイメージしやすくなっているという。

 動画「びわ湖の課題とMLGs」(9分56秒)は、琵琶湖の概要やMLGsの策定経緯について。琵琶湖の成り立ちや生態系のほか、1977年に大規模な赤潮が発生して合成洗剤に含まれるリンが一因だとわかると、リンを含まない粉せっけんを使う「せっけん運動」が展開され、窒素やリンなどの物質の排出を規制した琵琶湖条例制定につながったことなどを紹介している。

 「暮らしの中のMLGs」(18分31秒)は13の目標と普段取り組める具体的な行動例、率先して取り組む人たちのインタビューが盛り込まれている。

 MLGsを知りたいというニーズが最近高まっており、動画製作につながったという。担当者は「13の目標を知って、身近なことからできることに取り組んでほしい」と話している。

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