水俣1956→2025

 浅尾慶一郎環境相は30日、熊本県水俣市を訪問し、水俣病患者らの団体と懇談した。昨年5月に、環境省職員が、懇談の場で団体側の発言中にマイクの音を切って発言を遮った「マイクオフ」問題についても改めて謝罪した。水俣病は5月1日、公式確認から69年を迎える。

  • 「寄り添う」繰り返し、遠ざかる環境省 水俣「マイクオフ」から1年

 昨年5月の懇談の場では、患者らが被害の実態などを訴える中、職員が一方的にマイクを切ったことで環境省に批判が殺到した。当時の環境相が直後に水俣市を訪れ謝罪。同7月にも現地を訪れ、東京と往復しながら計3日間20時間にわたって、再懇談を行った。

「マイクオフ」問題、何が起きた?

 30日の懇談で浅尾氏は、当時の「マイクオフ」が不適切だったとの認識を示したうえで、患者らにおわびした。69年前の水俣病公式確認のきっかけとなった患者も訪問した。

 浅尾氏は、5月1日まで現地に滞在し、犠牲者の慰霊式に出席。同日も団体側との懇談や、関係施設の訪問などをする。環境省は、昨年の反省を踏まえ、十分な時間を確保するため、2日間にわたって懇談の機会を設けたとしている。

 一方、患者らからは、環境省…

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