浅尾慶一郎環境相は16日、新潟水俣病の公式確認から60年にあわせて新潟市で31日に開かれる式典に出席する方針を発表した。環境相の出席は公式確認50年の節目となった2015年以来、10年ぶり。関係団体との懇談についても調整しているという。
浅尾氏は16日の閣議後会見で、出席する理由について「(公式確認)60年という節目の年であるので、そうしたことも踏まえた」と説明。式典出席にあわせた関係団体との懇談については「熊本と同様にしっかりと参加者の声を受け止めていきたい」と述べた。
熊本県水俣市での水俣病患者らの団体と環境相の懇談をめぐっては、昨年5月、団体側の発言中に環境省職員が一方的にマイクの音を切る「マイクオフ」問題が発生。厳しい批判を浴びた。今年5月の懇談では批判を踏まえ、各団体の発言時間に制限を設けなかった。