地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)をエネルギー資源などに変える「人工光合成」の実用化をめざす検討会を、環境省が13日に立ち上げる。浅尾慶一郎環境相の肝いりで、研究の第一人者らが参加。早期実用化に向けた工程表を秋ごろにまとめる。
「夢の技術と呼ぶにふさわしい、大きな可能性を秘めた革新的な技術。脱炭素社会実現に向けた強力なツールとなりうる」。浅尾環境相は9日の閣議後会見で、人工光合成の利点についてこうアピールした。政治家として長年、人工光合成の実用化に意欲を示してきた。昨年10月の環境相就任会見でも「日本の国家プロジェクトとして取り組んでいきたい」と表明していた。
光合成は、植物が太陽光のエ…