焼酎「阿呆―ahou―」を持つ渡辺博文さん(右)と成冨翔太さん=2024年4月29日、大阪府八尾市、西江拓矢撮影
  • 写真・図版

 大阪をサツマイモの産地にしようと、若手農家たちが挑戦している。新たに自分たちで育てたサツマイモを原料にした芋焼酎が誕生。さわやかな飲み応えが特徴だといい、クラウドファンディング(CF)を活用して先行販売中だ。

 大阪府八尾市の住宅街にサツマイモ畑が広がる。広告会社で働いていた渡辺博文さん(30)は、2020年に始めた「週末農家」をきっかけに農業の魅力にはまり、22年に会社をやめて、農家になった。

 焼き芋ブームやイモ掘り体験の人気の高さを見て、サツマイモに着目。農業の楽しさを感じ、農に触れる人が増えてほしいとの思いに共感する仲間と、「オオサカポテト」というグループを作った。

メンバーは渡辺さんを始め現在5人。専業だけでなく、週末を中心に汗を流すメンバーもいる。メンバーの成冨翔太さん(30)はSNSでつながりができ、「おもしろそう」と加わった。今ではハウスメーカーをやめて、専業に。「しんどいけどやりがいがある」と話す。

 オオサカポテトは、上品な甘…

共有
Exit mobile version