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開幕戦の一回、先制2ランを放った佐藤輝明選手=3月28日、上田潤撮影

 阪神タイガースの中継などでおなじみの朝日放送テレビ・高野純一アナウンサーと、朝日新聞スポーツ部のトラ番大坂尚子記者が定期的に語る「虎バン主義。」。いよいよ、球春到来。マツダスタジアムであった開幕カードを振り返ります。

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 大坂 開幕戦は佐藤輝明選手の先制2ラン、2戦目は新4番・森下翔太選手の逆転2ランが決勝点。阪神は良い滑り出しです。

 高野 素晴らしいです。ドラフト1位野手が順調に成長していますね。昨季の中軸を入れ替えて、「3番でどうだろう?」「4番は?」と、ファンがそれぞれ楽しめる気がします。

 大坂 森下選手も4番の重圧を感じることなくプレーしている印象です。本人も「自分がダメでも後ろに大山(悠輔)さんがいるから」と。

 高野 さらに大山選手の後ろを打つ、前川右京選手も当たっていますからね。

 大坂 3月29日、木浪聖也選手の適時打で二塁から本塁にかえってきた際のヘッドスライディングに気迫を感じました。文句をつけようのない滑り出しですが、しいて言うとしたら何かありますか。

 高野 ないけど、これから盗塁やエンドランなど攻撃面での作戦を楽しみに見たいです。開幕カードは盗塁が記録されていないけど、一人ひとりのリードなどは意識の高さを感じます。

 大坂 藤川球児監督の言う、攻めの姿勢が見られていますね。

 高野 日本一になった2年前と比べて選手の顔ぶれが大きく変わっていない中で、野手は打順を組み替えて、投手は救援陣でフレッシュな人が入っている。それも無理に当てはめるわけではないからね。

 大坂 いい循環が生まれていますね。

 高野 藤川監督は「4番が打った試合を取らなきゃいけない。そういう試合は大切にする」という趣旨のことを話していました。それが石井大智投手の回またぎとか試合からも感じました。

 大坂 29日の五回、1点を勝ち越されてなお2死満塁で登板した及川雅貴投手が三振でぴしゃりと抑えたところも、頼もしさを感じました。

 高野 佐々木朗希世代で、チームでは西純矢投手や井上広大選手がいますが、1軍を勝ち取ったわけですから。これも底上げです。2月に亡くなった吉田義男さんや、前監督の岡田彰布さんが言っていたように、黄金期をぜひ作ってほしい。

 大坂 令和に入ってから毎年Aクラス入りしているのは、12球団で阪神だけです。球団生え抜き選手が並ぶ打線。理想的なチームになっています。

 高野 例えば連覇するとか、5年で優勝3回とかしないと後世でも黄金期とは言われないと思います。開幕戦のラジオ実況で「黄金時代の到来へ」と締めたけど、それだけの戦力は整っている。吉田さんや岡田さん、球団、ファン……みんなの願いです。

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