生後1カ月の長男を暴行して死なせたとして埼玉県警は21日、同県草加市八幡町、無職河野雄大容疑者(24)を傷害致死の疑いで逮捕し、発表した。河野容疑者は「暴力などふるっていない」と容疑を否認しているという。
捜査1課によると、河野容疑者は昨年9月9日ごろ、同県川口市安行吉蔵の集合住宅で長男の想蒼(そあ)ちゃん(当時1カ月)になんらかの暴行を加え、同19日に死亡させた疑いがある。遺体に目立った外傷はなかったが、脳には損傷があった。死因は蘇生後脳症だったという。
暴行があったとみられる日、仕事から帰宅した想蒼ちゃんの母親が「子どもの呼吸がおかしい。顔が紫色になっている」と119番通報した。昨年9月11日に児童相談所から、「児童虐待の可能性がある」と県警に通報があり、発覚した。
想蒼ちゃんには姉がいるが、家庭で心理的虐待を受けている疑いがあると児童相談所に通告があり、事件当時は3人と別居していた。(山田みう、浅田朋範)