昨年度、生徒らへのわいせつ行為を理由に3人の教職員が懲戒免職になったことを受けて、宮崎県教育委員会は20日、宮崎市内で県立学校の臨時校長会を開いた。約50人の校長が出席した。
吉玉拓教育次長は会の冒頭、3件とも、処分を受けたのが教職員経験が5年以内の若手だったことや、SNSでのやりとりを生徒らと個人間で繰り返す中でわいせつ事案に発展したことを指摘。「すべての事案がSNSから始まった」と述べた。
他者からやりとりを見られることがなく、スタンプや画像の交換もできるSNSを「加速度的に関係が親密になっていくツール」と定義。県教委が教職員と生徒のSNSでの私的なやりとりを禁じていることを挙げ、SNSの危険性について全教職員が共通認識を持つよう、校長から伝えてほしいと要望した。
吉村達也教育長は全教職員に向けて「教職員であるあなたへ」と題したメッセージを発出。「想像してみてください。被害を受けた子供たちの一生癒えない心の傷を」「忘れないでください。私たちは『子供たちの未来を育てる』という崇高な使命を担っているということを」と呼びかけ、再発防止を促した。