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社会保障

 三重県鈴鹿市が生活保護の新規申請者に対し、役所内の受付カウンターで財布の中身を出すよう求め、所持金の有無を確認するケースがあった。用意した箱に小銭を出させる例もあったという。

 6月の市議会定例会で共産党市議が対応を疑問視する指摘をした。市によると、生活保護を新規に申請する場合、生活保護法にのっとり対象者の資産内容を詳しく把握する必要がある。国が定める書式にのっとった「資産申告書」では、所持する現金と預貯金額、有価証券の有無などを記載する必要があるという。

 鈴鹿市の説明では、所持金について、実際にその場で現金を確認する場合と、申告書による「自己申告」で済ませる場合で自治体ごとに対応が分かれているとし、同市は、5年ほど前から現金を確認する方法をとっていた。ただし、県は、同市のように財布の中身をすべて出す確認方法は「聞いたことがない」という。

鈴鹿市「生活保護の要否、支給額決めるのに重要」

 通常、市役所内にある外部の…

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