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7月20日のブルワーズ戦に先発登板したドジャースのカーショー=イマジンイメージズ・ロイター
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 大リーグに詳しくない人も、大谷翔平のチームメートとして名前を聞いたことがあるかもしれない。

 37歳の表情は少年のように楽しそうだった。

 7月15日(日本時間16日)に米ジョージア州アトランタで開催されたオールスターゲーム。「レジェンド枠」で2年ぶり11度目の選出となったドジャースのクレイトン・カーショーが、ナショナル・リーグの2番手投手としてマウンドに上がった。打者2人と対戦し、安打を許さなかった。三振も一つ奪った。4万を超える観衆が、降板する左腕を拍手喝采でたたえた。

 「すばらしい夜だった。選ばれると思っていなかったし、投げることも想定していなかった。本当に感謝している」

 カーショーは引退後の殿堂入りが確実視されている。

 2006年のドラフト1巡目(全体7位)で指名され、08年にメジャー契約した。全盛期は95マイル(約153キロ)前後の直球で押していって三振を奪った。それだけでなく、「一級品」と言われるスライダーやカーブなど多彩な変化球で打者の芯を外して打ち取ることもできる。引き出しの多い投手だ。

 通算勝利数は220を超え、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。3度のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)、2014年のナ・リーグMVP。今年7月には大リーグ史上20人目となる通算3千奪三振を達成した。

 これらをドジャース一筋で成し遂げた。

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 近年、大リーガーの契約金は青天井で上昇している。大谷がエンゼルスからドジャースに移籍した際、10年総額7億ドル(当時約1015億円)の契約を交わしたのは記憶に新しい。カーショーも他球団への移籍を模索した時期があったという。

 「ドジャース以上の金額を提…

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