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「42.195fit」を開発したヤノ運動用品の岡山都来子さん(右)と森川澪さん=2024年5月31日午後3時14分、神戸市中央区、宮坂奈津撮影

 どんなときでも不安なく走り続けられるように――。

 ランニングが大好きなスポーツメーカーの女性社員が生理中の不快感を軽減して走れるショーツを開発した。その効果はランニングのときだけにとどまらず、生理などでゆらぎがちな女性のメンタルヘルスにも期待される。

 開発したのは神戸市中央区のスポーツメーカー「ヤノ運動用品」の入社3年目、岡山都来子(つくし)さん(24)。神戸や姫路でフルマラソンを完走するなど、自身もランニングが趣味だ。

 フルマラソンの申し込みは約1年前から受け付けるものもある。約半年前から週2回、5~10キロを走って追い込み、食事制限をしたこともあった。

 「完璧な状態で走りたい」。それだけに、生理が来るタイミングがわかるスマホアプリで大会当日に重なる可能性があると予測されると「全力で走れるか」と不安が募った。

 同じような不安を抱える声は社内外から聞こえてきた。

 同社の陸上チームに所属する…

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