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厚生労働省が新設したウェブページ「出産なび」の画面。地域や条件を設定して、分娩(ぶんべん)を取り扱う施設を検索できる
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 「出産費用はいくらかかる?」「『無痛分娩(ぶんべん)』をやっている病院は?」――。出産の費用や施設にまつわるそんな疑問を解消しようと、厚生労働省は30日、ウェブページ「出産なび」を新設した。

 出産費用は施設や地域による差が大きい。一方で、政府が2026年度をめどに導入を検討する公的保険の適用が実施されると、価格が全国一律となる。導入への調整は難航しそうだが、まずは費用や条件を「見える化」することで、議論につなげるのが狙いだ。

 出産なび(https://www.mhlw.go.jp/stf/birth-navi/別ウインドウで開きます)では、分娩を取り扱う全国の病院や診療所、助産院などの施設のうち、およそ9割(約2千件)の情報が掲載されている。都道府県や個室の有無といった条件を入力すると、対象施設がリストで示されるほか、地図上に表示することもできる。施設名をクリックすると、詳しい情報が見られるようになっている。

 確認できる情報は、正常分娩の場合にかかる費用の目安▽個室代の目安▽無痛分娩の実施有無▽立ち会い出産の有無▽産科医や小児科医などの専門職の人数▽産後ケアサービスの有無――などだ。専門的な言葉の意味や、産休など出産にまつわる制度の解説、生活困窮などの支援制度の紹介もある。

 掲載内容は今後もアップデー…

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