出荷の日を待つアイガモのヒナ=2025年5月12日午後0時4分、大阪府松原市、米田怜央撮影

 コメの高値が続くなか、アイガモを水田に放ち害虫や雑草を取り除く「アイガモ農法」に使われるヒナの出荷が始まっている。

 大阪府松原市のツムラ本店では、生まれて数日のヒナが跳ねたり水遊びをしたりして、出荷の日を待っている。6月末までに約3千羽が、東北から九州まで全国約80の農家の元に届けられる。

 駆虫や雑草除去に加え、ヒナが稲をつついて刺激することで発育を促したり、水田を泳ぐことで土を耕したりする効果があるといい、コメの無農薬栽培にこだわる農家から人気があるという。

 同店6代目の津村大介さん(34)は「アイガモ農法で手間ひまかけて育てられたコメは、安全で味もいい。ぜひ一度、食べていただければ」と話した。

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