支援者に感謝を述べる細田氏=2024年10月27日午後8時33分、新潟県燕市井土巻

 衆院選の投開票から一夜明けた28日、自民党新潟県連は新潟市内で会合を開き、県内小選挙区で全敗し、比例復活は斎藤洋明氏1人だったという結果を報告した。敗れた前職は、「政治とカネ」の問題をめぐる逆風の影響や党本部の対応への不満をそれぞれ口にした。

 落選が決まった前職は27日夜から翌日未明にかけ、それぞれ失意の中で取材に応じた。

非公認の細田氏、2千万円に「なぜいまなのか」

 2区の細田健一氏は27日、落選が決まると支持者らに「全ての責任は私にある」と深々と頭を下げた。取材には「政治とカネが争点化してしまい、自公と野党のどちらに政権担当能力があるのか、新潟が抱える課題などの議論が行われなかった。街頭で厳しい反応をいただくことはあり、かなり厳しいと感じた」と振り返った。

 選挙戦終盤に、細田氏の選挙区支部に党本部から2千万円が支給された事実が表面化したことにも触れ、「なぜいまなのか。本当、ありがた迷惑っていう感じですね」と言葉を選びながら語った。

 3区で敗れ、県内で唯一、比例復活を果たした斎藤洋明氏は、支持者らに対して硬い表情のまま「小選挙区での勝利を最重要課題としてきた。おわびしたい気持ちには変わりない」と語った。報道陣に、「自民党の資質そのものが問われた選挙だった。極めて厳しい審判を受けた」と述べ、「有権者が到底、自民党に安心して政治を託せないという思いになったのは当然。自民党の中で総括がされるものだと思っている。説明を尽くしてきたのか。国民の納得を得られる処分や、再発防止策を講じてきたと言えるのか。(党幹部は)まず見てほしい」と話した。

 党本部に対しては、ほかの前…

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