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健大高崎―横浜 二回表健大高崎無死一塁、向井の邪飛を好捕する三塁手為永=白井伸洋撮影

 (28日、第97回選抜高校野球大会準決勝 横浜5―1健大高崎)

 2点リードで迎えた五回裏無死一塁。為永皓(ひかる)(3年)が打席に立った。相手は最速155キロの健大高崎のエース石垣元気だ。「とにかく力まないように素直にバットを振ろう」。フルカウントから右前打を放って打線をつなぎ、この回、横浜は一気に3点を追加した。

 好守備も光った。二回表には邪飛を滑り込んで捕らえ、七回表にはフェンス際の邪飛をキャッチし、球場をわかせた。「甲子園は守りやすい」と満足げだ。

 父親の聖一さんはかつて佐賀商の三塁手として甲子園に出場。大学、社会人野球でもプレーした。同じ三塁手として甲子園の土を踏み「ようやく同じ立場になれた」と感じた。「父を超えることが目標の一つ」と話す。頂点まであと一歩。「熱いプレーと緻密(ちみつ)な野球に徹したい」

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