京都府庁

 第107回全国高校野球選手権大会に出場している京都国際(京都市東山区)に対し、SNSで差別的な投稿が相次いでいるとして、京都府と京都市は14日、悪質な投稿3件の削除を京都地方法務局に連名で要請した。

 京都国際は韓国系の民族学校がルーツで、校歌は韓国語だ。全国優勝した昨夏の大会期間中も、X(旧ツイッター)と匿名掲示板「5ちゃんねる」に差別的な投稿があり、府と市が計7件の削除要請をしていた。

 府市によると、今年もネット上で京都国際に対する差別的投稿などがないか、今月1日からチェックしていた。差別的ではないものも含めて、Xで京都国際に言及した投稿を14日までに2千件以上確認した。

 そのうち、京都国際が初戦を突破した13日にXで投稿された「朝鮮に帰れ」などの投稿3件について、ヘイトスピーチ解消法に照らして著しい侮蔑で、悪質だと判断。14日に法務局に削除要請をし、府はX社側に対しても削除を直接要請したという。

 府人権啓発推進室は「ヘイトスピーチは許されない。勝ち進むにつれて投稿が過激化することも予想されるため、引き続きモニタリングしていく」としている。

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