国重要文化財の木造十一面千手観音坐像=浄福寺提供

 滋賀県甲賀市甲南町の浄福寺で5、6両日、本尊の木造十一面千手観音坐像(ざぞう)(国重要文化財)が公開される。33年に一度の大開帳。本来は昨年のはずだったが、1年遅れての実施となる。

 JR草津線甲南駅から歩いて約5分。小高い丘に浄福寺はある。寺伝によると、天台宗の宗祖・最澄が788(延暦7)年に延暦寺根本中堂を建てるため、用材を求めてこの地を訪れた際に霊地として開かれた。

 厨子(ずし)の中に安置されている本尊は、鎌倉時代に作られたもので、高さ約102センチ。寄せ木造りで、漆の上から金箔(きんぱく)が施されている。1908(明治41)年に国の重要文化財に指定された。

 大開帳実行委員会の森島勝世志さん(73)によると、33年に一度迎える大開帳と、中間の年の中開帳の時にしか公開していない。近年では1991年に大開帳を、2008年に中開帳を行った。

 昨年は大開帳の年だったが、前年に出口隆順住職(当時)が死去。新しい住職が決まるまで実施を見送ったため、1年遅れとなった。

 公開時間は5日午後1~4時と、6日午前9時~午後3時。拝観料500円。

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