12校ある男女別学の埼玉県立高校の共学化について、7月から開かれていた県教育委員会と中高生の意見交換会が8月21日で終了した。中高生たちは、どんな思いで何を伝えたのか。東西南北4地区の議論を振り返る。
県教委からは、事務方の県教育局県立学校部の依田英樹・高校改革統括監と出井孝一副参事が出席。依田統括監が司会を務め、県教委の考え方を説明した。
4地区とも、中高生の定員は各15人だった。高校生は別学校の在籍者を中心に全ての地区で5人以上が参加したが、中学生の参加は低調で、西部地区は中止された。
8月6日にさいたま市浦和区であった南部地区の高校生の部は唯一15人がそろい、活発な議論が交わされた。
「東京大学へ多く進学する浦和高校に女子が入れないことを、公共的なお金の使い方としてどう思うのか、みなさんに聞いてみたい」
熊谷高校3年の生徒が問いかけた場面では、参加者同士が意見を述べ合った。
■浦和高校の男子生徒「僕が女…