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写真・図版
主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、集合写真を撮影する各国首脳ら=2024年11月18日、ブラジル・リオデジャネイロ、内閣広報室提供

 男女平等が達成できるのは123年後――。今年のジェンダーギャップ報告書は、世界各地で男女格差の解消が進んでいない現状を浮き彫りにした。課題を抱えているのは、経済や政治分野で女性登用が進まない日本だけではない。さらに、トランプ米大統領が推し進める反DEI(多様性、公平性、包摂性)は、これまでの取り組みを逆行させる懸念もはらむ。

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 日本は世界に比べて、管理職への女性の登用が遅れている。経済分野のジェンダーギャップは2025年、やや改善したが、管理職や役員への登用をみると、達成率は19.2%にとどまった。

 今年は、採用や昇進などで男女を均等に扱うことを求めた「男女雇用機会均等法」が成立して40年の節目でもある。働く女性は増えたが、昇進ルートとなる役職は男性が就くことが多く、女性管理職の増加は道半ばだ。

政策面で前進も、続く男性優位

 厚生労働省の雇用均等基本調…

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