深刻化する町村議員のなり手不足をめぐり、全国町村議会議長会は8日、原因や対策をまとめた報告書を公表した。議会の役割の周知や報酬の引き上げのほか、低割合にとどまる女性議員を増やすことが不可欠だとした。今後、全国の町村議会に周知を図る。
昨年4月の統一地方選で無投票が増えたことを受け、町村議長会が有識者5人による検討会を設置し、聞き取り調査を経てまとめた。
報告書によると、2019年5月~23年4月の町村議選で無投票は全体の27・4%で、19年4月までの4年間より5.5ポイント上回った。このペースが続けば、次の4年間で34・1%が無投票となり、議会の存在意義が損なわれ、地方自治の弱体化を招くなどとした。
原因として、議会の役割と議…