論説委員コラム「序破急」
様々な習慣や価値観を背景にした考えをぶつけ合うことで、研究に深みや幅を与える。日常的な英語でのやりとりを通じて、日本の学生に論文執筆や学会発表の力が付く。
大学に優秀な留学生が集まると、このように学生や研究者にプラス効果が大きいと言われる。実態はどうなのか。三つの研究室を訪ねると、予想以上に幅広く長期的な効果があることがわかった。
東京科学大の高齢者歯科学分野の研究室は、26人の大学院生のうち7割、18人が中国、ミャンマー、ベトナム、スイスからの留学生だ。金澤学教授の元には、受け入れを求めるメールが週に1本の頻度で届くという。
前身の東京医科歯科大時代に…