子どもたちが小さかったころ、寝る前に絵本を読んであげておりました。水曜どうでしょうでナレーションを担当してるぐらいですからね、声はいいんです。しっかり気持ちも込めて読みますから子どもたちにウケが良かった。
ただ同じ本ばかりを読まされるので、だんだん飽きてくる。それで「たまにはおまえたちが読め」と子どもたちに読ませることもありました。中でも次女の声は心地よく、たどたどしい発音にもまた味わいがあって、逆にこちらがお願いして読んでもらっていたぐらいです。
宮城県に利府(りふ)という町があって、ここの町おこしに協力することになりました。この地では平安時代から菅草(すげくさ)という草を原料に菅薦(すがこも)と呼ばれるゴザのような敷物が作られていたそうで、寝具として朝廷に献上されるほど上質なものだったそうです。
現在の利府町は仙台市のベッ…