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29日午後6時現在で、利水貯水率が10%まで落ち込んだ御所ダム=2025年7月28日午後7時1分、盛岡市、佐藤善一撮影
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 7月の岩手県内は記録的な少雨となり、各地のダム貯水率が下がり続けている。御所ダム(盛岡市)は31日にも貯水率がゼロになる見通しで、湯田ダム(西和賀町)でも取水制限が始まった。田畑に十分な水を供給できない状況が続き、農家から悲鳴が上がっている。

 コメ作りで稲穂が出る8月中旬ごろまでの時期は生育で最も水を必要とするという。このため農業用水を供給するダムでも対応に追われた。

 7月の御所ダムの流域降水量はわずか約59ミリで、平年の約16%にとどまった。ダムへの平均流入量も平年の22%。貯水率は下がり続け、29日午後6時現在で10%まで下がった。このまま降雨がなければ、31日にも貯水率が0%になる。

 29日、御所ダム渇水対策協議会が6年ぶりに盛岡市内で開かれた。貯水率が0%になった場合の対応として、利水利用を想定していないダムの底にたまった砂まじりの貯留水を緊急措置的に使うことを確認した。

 北上川ダム統合管理事務所に…

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