病気になった祖父を元気づけたい、と手話を学び始めた大阪府立緑風冠高校3年の和田安音(あのん)さんが、8月18日に東京で開催される「第41回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出場する。「おじいちゃんのために頑張った手話で、みんなに自分の気持ちを伝えたい」と意気込む。
和田さんの祖父には聴覚障害があった。手話ができる母親や、聴覚障害があるが口の動きを読み取って声に出す「口話」ができる祖母を通じてコミュニケーションを取ってきた。
その祖父が約2年前、病に倒れた。笑顔が消えた祖父と直接話をして励ましたい、と手話を勉強することにした。
本やインターネットを見ながら、自分の名前、あいさつから学び始めた。毎週のように祖父の元を訪れ、その日の出来事など簡単なことから伝えた。
ただ、最初は「今日の学校の…