安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件現場付近の献花台で手を合わせる人=2025年7月8日午前9時37分、奈良市、米田怜央撮影

 安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなった事件から、8日で3年となる。多くの人が事件現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前に設けられた献花台に花を供え、発生時刻に合わせて黙禱(もくとう)した。

 今年の献花台は保守系の運動団体「日本会議奈良」のメンバーらでつくる任意団体が6日から設けている。テントで覆い、遺影などが外から見えないように配慮されている。

 昨年は自民党の奈良県連が献花台を設置していたが、今年は参院選の期間中のため、「選挙利用と受け取られかねない」として見送った。

 訪れた奈良市内の主婦(64)は「日本はこれからどうなるのかと、不安な気持ちで3年間を過ごした」。京都市の大学生、野田怜さん(21)は「選挙中に政治家が亡くなるのは、最後になってほしいという思いで来た」と話した。

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