2024年7月27日、米ミネソタ州の集会で登壇したトランプ前大統領=AP

 米ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会中にトランプ前大統領が銃撃された事件で、警備側が発砲の90分以上も前からトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)を不審人物として把握していたことが明らかになった。事件を受けて米大統領警護隊(シークレットサービス)の不備を調査しているグラスリー連邦上院議員(共和党)が29日、事務所の公式サイトで公表した。これまでも警備の甘さが指摘されており、シークレットサービスのチートル長官は引責辞任している。

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 会場にはシークレットサービスと地元警察の狙撃チームが配置されていた。公表された情報によると、クルックス容疑者が最初に目撃されたのは13日午後4時26分。会場近くの建物に配置されていた同州ビーバー郡の狙撃手が交代のため外に出て、クルックス容疑者が近くのテーブルにいるのを確認。直ちに建物内に残っていた同僚たちに注意を促したという。発砲があった同6時12分ごろより1時間半以上も前だった。

 また、同5時38分には周囲…

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