山登りで歩いた距離に応じて保険料が変わる――。登山アプリのヤマップ(福岡市)グループは、そんな歩行距離連動型傷害保険「山歩(さんぽ)保険」を11日から売り出す。アプリのユーザーから得た膨大なデータを使って、登山愛好家一人ひとりに最適化した保険商品を開発した。
開発して販売するのはヤマップグループのヤマップネイチャランス損害保険。個人のデータを通信技術を使って最適化した「テレマティクス保険」が自動車保険で登場しているが、同社によると、歩行距離との連動型は世界初という。
従来の損保は、確率や統計によって保険料を算出していたが、「山歩保険」は、ダウンロードしたユーザーの実際の歩行データをもとに保険料をはじき出す。ヤマップのアプリやホームページから保険に加入し、まず暫定保険料2800円をクレジットカードで払い、1年後に歩行距離に応じて追加保険料を後払いする仕組み。
年間歩行距離が30キロ以下…